パッションフルーツは、その甘酸っぱい風味と独特の食感で多くの人々に愛されています。見た目も美しく、形や色が印象的なこのフルーツは、ジュースやデザート、サラダなど様々な用途で取り入れられています。また、海外では400種類以上の品種があると言われるほど多様性に富んでおり、日本でも「クダモノトケイソウ」として親しまれています。
パッションフルーツの基本栄養素
パッションフルーツの魅力は、その栄養価の高さにもあります。特にカロリーと糖質について詳しく見ていくと、ダイエット中においても摂取可能な範囲であることが分かります。以下は、食品成分表に基づいた100gあたりの栄養成分です。
栄養成分 | 量(100gあたり) |
---|---|
エネルギー | 64kcal |
タンパク質 | 0.8g |
脂質 | 0.4g |
炭水化物 | 16.2g |
食物繊維 | 0g |
パッションフルーツのカロリーについて
100gあたりのカロリー
パッションフルーツのカロリーは100gあたり約64kcalです。果物の中では、バナナ(86kcal/100g)よりは低いものの、いちご(34kcal/100g)やグレープフルーツ(38kcal/100g)と比べるとやや高めのカロリーとなっています。糖質も多く含むため、同じ100gあたりではエネルギー密度が高い果物の一つです。
1個あたりのカロリー
一般的にパッションフルーツ1個の総重量は約80gですが、外皮は食べず、内側のゼリー状の果実と果汁のみが可食部となります。可食部は約24g程度。そのため、1個あたりのカロリーは15kcal前後となり、1個丸ごと食べても低カロリーに抑えられています。
パッションフルーツの糖質量について
100gあたりの糖質
パッションフルーツにおける糖質は、炭水化物16.2gから食物繊維0gを引いた数値となり、100gあたり約16.2gです。その他の果物と比較すると、以下のような感じです。
果物 | 糖質量(100gあたり) |
---|---|
いちご | 7.2g |
グレープフルーツ | 9.0g |
キウイフルーツ | 11.0g |
りんご | 13.0g |
ぶどう | 15.2g |
バナナ | 21.4g |
パッションフルーツ | 16.2g |
1個あたりの糖質
パッションフルーツ1個の可食部は約24gとなります。この計算では、1個あたりの糖質量は約3.9gとなり、白米ごはん10g分の糖質とほぼ同じ量です。100gあたりの糖質は多く感じられるものの、1個単位で考えると摂取量としては控えめと言えます。
ダイエット中にパッションフルーツは食べられる?
パッションフルーツの100gあたりのカロリーは64kcal、糖質は16.2gと、比較的エネルギー密度が高い面があります。しかしながら、1個あたりはカロリー15kcal、糖質3.9gと低めに抑えられているため、適量を守ればダイエット中でも安心して摂取できます。
厳格な糖質制限を行っている場合は、少量でも気になるかもしれませんが、一般的なダイエットやバランスの良い食事の一環として取り入れる分には、必要な栄養素も含まれておりおすすめできます。
パッションフルーツがダイエット中に嬉しい栄養効果
βカロテンの豊富さ
パッションフルーツには、びっしりとβカロテンが含まれており、1個あたり約260μgを摂取できます。これは、トマト50g分に匹敵する量です。βカロテンは、皮膚の健康維持や生活習慣病の予防に役立つ栄養素で、ダイエット中に不足しがちな栄養素を補うのに適しています。
妊娠初期に欠かせない葉酸
また、パッションフルーツは葉酸も豊富に含まれており、1個を食べることで一日に必要な葉酸の約1/10を補給することができます。葉酸は、特に妊娠初期の栄養補給に欠かせないため、妊娠を計画している方や妊娠中の方にもおすすめです。
まとめ
パッションフルーツは、その甘酸っぱい風味と豊富な栄養素によって、健康や美容、さらにはダイエットにも最適なフルーツと言えます。100gあたりのカロリー64kcal、糖質16.2gと、単位重量で見るとやや高めではありますが、1個あたりの可食部で考えればカロリーはわずか15kcal、糖質も3.9gと低めに抑えられます。そのため、ダイエット中でも適量を守れば安心して楽しむことができます。
また、βカロテンや葉酸といった栄養素が豊富に含まれているため、栄養バランスの面でも非常に優れており、普段の食事に取り入れることで、健康的な生活をサポートしてくれます。食事制限中や栄養が偏りがちなダイエット中でも、パッションフルーツを上手に活用して、体に必要な栄養素をしっかりと補給していきましょう。
ぜひ、この魅力溢れるパッションフルーツを、日々の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。